東洋医学コラム(2)

 

東洋医学コラム(2) ツボと経絡のはなし

 

皆さんこんにちは。今日はツボと経絡についてお話します。

ツボとは東洋医学的用語で経穴といいます。ツボの場所を指圧したり灸などで温めたりすると体調が整います。

 東洋医学では、全身をめぐる目に見えないエネルギーを気と呼び、気の集まる場所を経穴、気の流れる道を経絡(けいらく)とよんでいます。主な経絡は、全身に14本あり、それぞれの経絡は特定の臓器と関連していると考えられています。ツボは、この経絡という線路上にある駅のようなものです。駅には始発駅や終点駅がありますが、ツボの始発、終点は「井穴」といい、手足の爪の付け根にあります。井穴は全身のツボの司令塔とも言われます。この井穴を指で指圧することで、免疫力を高めて自律神経を整える健康法が爪もみ療法です。別名、自律神経免疫療法とも言われます。病院や鍼灸院では、井穴に極微細な針を刺して血を何滴か抜くことで様々な病気を治療する井穴刺絡療法と言うものがあります(当院でも行っております)。

体が元気になる、とっておきのツボを1つ紹介します。そのツボの名前は足三里と言います。

足三里には毎日お灸をすえていると、身体が丈夫になり長生きできると言われています。

足三里の場所は、膝のお皿の下にある外側(足の小指側)のくぼみから指4本分下です。

胃の経絡(陽明胃経)に属し、胃腸症状に効くツボとされます。胃腸のみならず、足の疲れやむくみにも効きます。これからの時期に起こりうる、夏バテのだるさや食欲低下にも効果的です。

 江戸時代の俳諧師、松尾芭蕉の著書「奥の細道」のはしがきにも「ももひきの破れをつづり、傘の緒つけかへて、三里に灸すうるより、松島の月まで心にかかりて・・・・・」という文章がありますが、この足三里にお灸をすえて長旅で疲れた足を癒しながら俳句を詠み歩いていたことがうかがえます。昔の飛脚は「足三里に灸跡のないやつは雇うな」と言われていたそうで、仕事経験を灸跡から判断する風習があったようです。

飛行機や車などがなかった時代の長旅には欠かせないツボだったと言えますね。歩きお遍路さんが受診された際には、足三里のお灸を勧めております。

 お灸をしてみたいけど、どこにしたらいいかわからない・・・。という時は、とりあえず足三里を試してみましょう。それくらい万能なツボです。

お灸は火を使うから怖いという方にはペットボトル温灸と言う方法があります。ホット用ペットボトルに70~80℃のお湯を入れてツボに何回か当てるだけと言う安全で簡易なツボ刺激方です。火を使うよりは安全ですが、火傷にはご注意ください。

詳しいやり方は割愛しますが、「ペットボトル温灸」でネット検索してみてください。

お灸やツボ、井穴刺絡療法などに興味のある方はお気軽にご相談ください。

内科(東洋医学担当) 門元 俊樹Dr.

 

 

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